共話§待降節独墺旅[29]ウィーンの目的

[承前]

ホテルを9時過ぎにチェックアウトして、タクシーでテーゲル空港へ
向かう。ちょっと早めに出たのは、旅行中に買ったいくつかの品物が
免税対象で、それを払い戻してもらおうということなのだった。

空港に到着し、施設内の払い戻しカウンターに行ったが、我々がウィ
ーンに向かうということで、EU域内移動の場合、税金の払い戻しは
最終ウィーンの空港ですると言われた。というわけで、無駄足を踏ん
だ揚句ようやくチェックイン。

1時間ほどのフライトであっけなくウィーンはシュヴェヒャート空港
に着陸、さっさとタクシーで中心部のホテルに向かう。……高級ホテ
ルが林立するリングの通りに、歌劇場にも楽友協会にも徒歩数分ちょ
っとで行ける小ぢんまりとしたホテルに入った。裏側はコンツェルト
ハウスという立地である。

軽く昼食を済ませ、国立劇場連盟のチケット売場で予約したチケット
を引き取りに出かけた。

日程の最後をウィーンにしたのは、フォルクスオパーで『ニュルンベ
ルクのマイスタージンガー』が新演出という、何とも珍しやな公演が
行なわれるということで、ベルリンでの『トリスタンとイゾルデ』と
『ニーベルングの指環』に引き続いて、ウィーンでのワーグナーで旅
行を締めようという目論見である。

ウィーンには4泊するが、残る3日間の予定はなく、行き当たりばっ
たりでと、楽友協会に行ってみたらアンネ=ゾフィー・ムターがベー
トーヴェンのヴァイオリン・ソナタを2日間でというのがあったので
両日を押さえた。

あと一日だが、街場のチケット屋で国立歌劇場『アイーダ』の天井桟
敷端っこというのが1枚100シリングだったのでいそいそと購入。

ウィーンの初日と2日目はムジークフェライン三昧ということになっ
たのである。
                            [続く]

《ウィーンのトピックス一覧》

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