滑話§水上スキーなるもの

たった一度だけ水上スキーを体験したことがある。もう25年も前のこ
とだ。

会社の出張、とはいっても招待されてのリゾート施設見学という気楽
なお出かけで、仕事といえるようなものではなかった。そもそも出張
自体が珍しく、100%デスクワークの人間にとっては、この30年の
間の出張は回数にして5回、延べ日数も2週間足らずでしかない。

という前置きはともかく、リゾート施設に“招待”されて、その施設
を見学して、晩飯と朝飯をいただけばよろしい……というわけではな
く、その施設でできるスポーツを実体験してもらうというのも含まれ
ていた。

一応の選択肢としてヨットか水上スキーかという。それではと水上ス
キーを選んだのだが、これが難しいの何の……。バランス系のスポー
ツは得意ではないのでコツをつかむのに時間がかかる。

まあ、結論からいうと時間切れとなって、残念ながら水上を颯爽と、
というわけにはいってくれなかった。ボートから伸びた取っ手を握っ
たら、腕はまっすぐのままで絶対に曲げてはいけないのだが、引っ張
られ始めた瞬間、思わず腕に無駄な力が入って腕を曲げてしまう。結
果、それがバランスを崩すことになって引っ繰り返ってしまうのだ。

そんな失敗を何度かするうちに、何となく体のあり様がわかるように
なってきたのだが、そこまでで時間切れ。後にも先にも水上スキーの
体験はこの時だけで、それも中途半端なところまでしかできなかった
のは残念である。

いつもとは違う筋肉を使ったようで、出張から自宅に戻った時には、
全身筋肉痛に襲われたのだった。

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