共話§待降節独墺旅[34]旅の終わり

[承前]

目覚めれば最終日のウィーンのホテル。3週間の旅行も空港から飛行
機に乗り、成田に着陸すれば終わりである。

さすがに里心は溢れっぱなしで、こうなると一刻も早く我が家にたど
り着きたいという思いしかない。はっきりと覚えてはいないが、朝食
を食べた後は荷物をまとめてさっさとチェックアウトしたような記憶
しかない。

タクシーで空港に向かい、サクサクとチェックインし、ここまでに買
った戦利品の税金を戻してもらうべく、免税品払い戻しカウンターに
並ぶ。どこの空港でも払い戻しカウンターはわかりにくい場所にあっ
て、一度受け取った税金は“できるだけ”お返ししたくないぞオーラ
が漂っている。

同居人のアンチックアクセサリーがなぜか引っかかって、係員がなか
なかスタンプを押さないのに、同居人が敢然と食い下がって払い戻し
を勝ち取ったというのも気合いというものであった。

という何じゃらかんじゃらを経て帰国便に搭乗。食事の後は、珍しく
数時間の睡眠が取れた。眼が覚めたら、いつものシベリア航路ではな
く、中国を横断しているように思われた。それで注意して見下ろして
いると、どうやら黄海に出たようだ。そして東に進路を変えると、朝
鮮半島の韓国領を横断したようだ。

そして山陰上空から関西地方を横断し太平洋に抜け、成田へと向かっ
たのである。そして早い午前、成田に着陸した我々は一心不乱に我が
家を目指すのであった。
                             [了]

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