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zoom RSS 音話§蕎麦と直侍のかかわりなど

<<   作成日時 : 2011/01/21 00:00   >>

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実はまだ『直侍』……正確には『天衣紛上野初花』の中の『雪暮夜入
谷畦道』を通称で直侍と呼ぶ……を一度も観ていない。

それで筋もまた知らないのだが、たった一つだけ、直次郎が入谷の蕎
麦屋でかけ蕎麦を手繰るという……それだけを知っていたりする。

作り物が多い歌舞伎の舞台の中で、蕎麦は本物を茹でて出すというの
がおもしろい。『直侍』ではなかったが、舞台上で蕎麦を手繰る場面
には何回か接している。

もちろん啜り込むの蕎麦もほんの数本くらいなものだが、いかにもう
まそうに食べてくれるのだ、これが。この芝居がかかると、劇場近く
の蕎麦屋は多めに仕込みをしたというが、うなずける話ではないか。

ところで、基本的な食事のマナーとして“音を立てて食べない”とい
うものがあり、そういう意味で蕎麦は肩身の狭いところがあるように
思うのだ。機内食のお約束で茶蕎麦が出てくることが多いが、さすが
に周囲が外国人客だったりすると心置きなく音を立てて啜り込むよう
なことは遠慮してしまう。

もっとも、蕎麦は固まりになってしまっているので、最初から啜るよ
う名ことはできなかったりするのだが。そういえば、外国の人が蕎麦
屋を開業しているというのをテレビで見たが、その人はもちろん颯爽
たる音を立てて蕎麦を啜りこんでいたのである。

個人的にはこれもまた文化であると思うのだが、何でを食べるのにも
ピチャピチャと音を出して食べるという礼儀知らずと混同されること
で、不利な状況が現出してしまったというわけなのだ。

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