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zoom RSS 古話§京都逍遥[5]御粽司・川端道喜

<<   作成日時 : 2011/02/08 00:00   >>

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[承前]

もうずいぶんと、ずうっとずうっと昔のこと。京都の大学に進学した
高校時代の同級生の下宿に転がりこんで祇園祭を見に行った時のこと
である。

京都の和菓子に興味を持って、あれやこれやと調べていたら、御所に
食事を仕出ししていた“川端道喜”という店が引っかかってきた。明
治維新で東京に遷都した後は御用を辞して、京都に留まったという店
である。現在で十五代続いている御粽司なのだ。

現在は府立植物園近くの北山に店を構えているが、その当時は上賀茂
神社の社家町の中にあった。社家町は神社の神主さんとかが住んでい
るエリアらしく、静かな佇まいの道沿いを明神川が流れてという風景
は“そうだ京都行こう!”そのものである。

社家町の路地を入った先、とても商いをしているとは思えない家構え
の川端道喜に入ったのだ。

粽はあらかじめ予約することになっていたので、用件を告げて受け取
るだけのことだったが店頭に商品は置かれてはおらず、これこれを予
約したと言うと、店主が奥に粽を取りに行って代金と引き換えに渡し
てくれるというものだった。

かくして水仙粽と羊羹粽を手に同級生の下宿戻った。……関東の田舎
者に五百年の歴史を誇る粽の味はあまりにも上品過ぎて物足りなく、
今思えば、おまえらにわかるわけがないだろうという、そんな粽なの
だった。ただし、五本一組で束ねられた粽の姿は美しくて、笹から粽
を取り出すのがもったいなかったという記憶である。

その時の当主が十四代目。川端道喜では店を継ぐ前の当主は好きなこ
とをしていいとかで、彼も京都新聞に何年か勤めた後に継いだという
ことのようだった。ちなみに岩波新書『和菓子の京都』という一冊を
ものしてもいるのだ。
                            [続く]

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