削話§船喰虫とシールド工法

他愛のないテレビ番組を見ていた。東京湾の入り江を某アイドルグル
ープが生き返らせようというプロジェクトである。

入り江の砂浜が流出しないようにと、板張りをしているのだが、その
板が食われてボロボロにという現象が起きているのだ。

板を食い荒らしていたのは“フナクイムシ”という、虫という名前だ
が二枚貝の仲間で、2枚の貝を回転させながら木に穴を穿っていき、
トンネル状にしていく。さらにトンネルの内壁を石灰質でコーティン
グするという。

それを見ながら、ナレーターが言うまでもなく“あっ、シールド工法
じゃん!”と思ったのである。それでちょいと手抜き調べなどしてみ
ると、19世紀半ばは黒船渡来以前の1843年に完成したロンドンのテム
ズ川トンネルが最初ということのようなのだ。

人差し指の先くらいの小さな貝が穿つ穴を見て、シールド工法を思い
ついたというのは、あっぱれなる発想であると感心したのである。

【去年の今日】蒙話§朝青龍~大相撲の外の人~

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