閑話§独り静かに呑む酒は

雑念だらけの我が身のことゆえ、独酌するからといって、眼の前の酒
と真摯に対峙するなどということはない。

大きな目的は仕事の後のクールダウンであるから、カウンターにぽつ
んと座り、頭を空っぽにして肴をつまみつつ酒を呑む……その繰り返
しである。

一人で呑み始めた頃は、一人で居酒屋などの暖簾をくぐることを躊躇
ばかりしていた。店の人達の愛想はともかく、客として受け入れてく
れるだろうかということを最初に考えたのだった。

だって、店が受け入れてくれなくて、どうして“独り”で淡々と呑む
ことができるだろうか。店の雰囲気というか空気というか、そんな中
に溶け込んでしまうことが必要なのだ。

もちろん店の人が不用意に邪魔しないということは言うまでもなく、
客である自分自身も馴れ馴れしくしないというのが肝要なのである。

いつぞやも書いたかもしれないが、一人で呑むというのは、それなり
のスタンスで臨んでいるわけで、別に気取りなどするわけではないに
しても、基本的には謙虚に暖簾をくぐって、その後はできればその中
に埋没できれば気楽な心持ちになれるのだというわけで……。

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