楽話§オペラハウスのある街

新宿駅西口の地下街を歩いていると、ヴァイオリンを背負った人達が
京王新線の改札口に向かう光景を見かけることが多くなった。

時間も初台の新国の開演から1時間前あたりとかで、音楽家が仕事場
に向かう姿である。

東京だと地下鉄に乗ったりとか、鉄道利用が多いからさほどでもない
が、例えばベルリンだと真っ平らな地形であることと、東京ほどに広
大な地域ではないということもあって、歌劇場のオーケストラメンバ
ーが楽器を背に自転車で楽屋口に乗り付ける光景を目にした。

ただでさえ脚の長いかの国の人達の自転車姿が様になっているのは、
まことにくやしい。それで思い出したが、日本人のママチャリに乗る
姿は、サドルが低すぎてカッコ悪いのと同時にこぎにくいような気も
するのだがどうだろう。もう少し調整してみたらと思うのである。

それはさておき、さすがというかオペラハウスのある街では、見知っ
た音楽家の姿を見かけることもあった。もう20年近く前のウィーンは
旧市街の骨董品店が並ぶ通りを冷やかして歩いていた時に、同じ骨董
屋の隣のウィンドーを眺めている人がアンドレ・プレヴィンだったと
いうこともあった。

あまりにも至近距離なことに驚きはしたが、さりげなくお互いの眺め
ていたウィンドーを入れ替わったりしたのだ。

広い東京ではなかなかそういうわけにはいかないが、ウィーンやベル
リンのような光景が少しずつ見られるようになっていくだろうか。

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