難話§金曜夜に帰宅していった人達

地震から一週間が経とうとしている。

電車が停まり、自動車は渋滞でノロノロとしか進んでいないという、
そんな中にあって自分自身は帰宅できずに会社に宿泊する可能性があ
ったので、あわててもしかたなく夕食に出て行ったのだ。

8階から降りる会社のエレベーターは停止していて、階段で下りるし
かなかった。靖国通りに出ると、新宿方面に向かう人の隊列が左右の
歩道一杯だった。その流れに逆行して食事へと。

徒歩帰宅する人達のうち、ちらほらとヘルメットをかぶって歩いてい
る人も見かけた。ほぼ全員が、ややうつむき気味に前方を見て黙々と
歩みを進めるのだった。自分も4時間くらいだったら腹をくくって歩
くという選択をしただろう。

それで半ば居直りつつ、いつものビアホールに入った。この間書いた
ように、我が家までは時速4kmで歩いても8時間は十分にかかるから
この時点で徒歩帰宅を放棄したということである。会社には非常用の
毛布などが用意されているので、一晩や二晩の籠城くらいはできるの
である。

というわけで、夕食のついでに――なぜか――ビールも補給したが、
会社に戻ったところで待ち構えていたのは8階までの階段であった。
その後2時間ほどで電車の運行が再開されたので帰宅できたというの
は既に書いたことである。

【去年の今日】韃話§ルドルフ・ヌレエフ~演出は?~

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