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zoom RSS 友話§東京・春・音楽祭・・・2011.4.10

<<   作成日時 : 2011/04/12 00:01   >>

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『ローエングリン』中止を受けて、ズービン・メータが提唱し開催に
こぎつけたチャリティ・コンサートに行ってきた、東京文化会館。

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ベートーヴェン:交響曲第9番 d-moll op.125

指揮:ズービン・メータ
ソプラノ:並河寿美
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
テノール:福井 敬
バス・アッティラ・ユン
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ

メータが登場したところで黙祷。引き続き犠牲者追悼としてバッハの
管弦楽組曲第3番『アリア』が演奏された。聴きながら、この曲の実
演は初めてだったことに気がついた。淡々と進むバスに支えられて、
聴き慣れたメロディの美しさ。

そして第九。ゴリゴリとしたチェロやコントラバスによる強めの低音
に支えられ、若干早めのテンポで情緒を排した演奏が展開されたが、
合唱の力強さに驚かされた。一人一人が、一か月の思いを吐き出すか
のような激しさで、ハーモニーが濁ってもかまわないじゃないかとい
うくらいの勢いに、ホールの空気が熱くなったようだ。そして一気に
フィナーレへ。

バイロイトでも歌っている偉丈夫のアッティラ・ユンの“おお友よ”
に始まった独唱も聴き物だった。ソプラノが弱いというおかげで、藤
村実穂子の充実した歌声が聴こえたのは儲けもの、ああいう風に歌わ
れていたのかと改めて……。

ああ、日本のオケとコーラスは第九をやらせたら世界一なんだなあと
思う。伊達に年末に演奏し続けてきたのではないということが、この
場で証明されたような気がした。

2004年の正月にバレンボイムがベルリン国立歌劇場で第九を演奏する
のを聴いたが、それこそおっかなびっくりとでもいうようなバラバラ
感に驚いた記憶がある。それに比べると日本第九は“ツボ”を心得て
いて、音楽の流れも安心できるものなのであることに驚かされる。

演奏会の前後に軽く上野公園を歩いたが、けっこうな花見の人出に安
心した。自粛自粛と押し付けられることもなく、自然に人が集まって
いるのは当然のことである。

気持ちのいい音楽を聴き、桜の下を歩き、夕食においしいとんかつで
酒を呑んで帰宅したら、待ち構えていたのは……。
                            [続く]

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