味話§虎屋は“やらと”・・・ね

ごくたまに銀座虎屋2階の茶寮でお茶をいただくことがある。

同居人は葛切りがお気に入りで、限りなく透明に近いぷるんとしたの
を黒蜜をつけて口に運ぶ。それでこちとらは何を注文するのかといえ
ば、羊羹に煎茶あるいは抹茶ということが多い。

まあ、虎屋といえば羊羹である。それも一番ねっとりの“夜の梅”は
和菓子としては甘い部類に属していて、それをお茶なしで口にするこ
とは不可能である。

というわけでお茶をいただくのだが、虎屋のお茶がすこぶるうまい。
いい茶葉を使っているのは当然であるにしても、茶碗に注がれた煎茶
のバランスのよさはまるで別物ではないか。たぶん、同じ茶葉を買い
求めて自宅で煎れても、こんな具合の味わいが出るなどと思えない。

そういえば、歌舞伎見物で銀座に出かける機会は増えたが、そうして
いるわりに虎屋に入る度合いが少ない。理由は簡単で、昼の部だった
ら終演は16時過ぎとなり、その先は夕食タイムである。夜の部だと、
3時のお茶をどうこうするという感じではないと思われる。

というわけで、いわゆる銀ブラをしていた時のほうが虎屋を利用して
いたのだった。そして店の前にたどり着くと、どちらからともなく暖
簾の字を左から右に向かって……

やらと

……と読むのもまた他愛のないお約束なのだ。

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この記事へのコメント

Slow Cafe
2011年05月13日 13:39
やらと!そんな風に読んでしまいますね。
商用のクルマに会社名が前から後ろに向って表示されますが、これには違和感がありますが『やらと』は許せます(^.^..。
HIDAMARI
2011年05月18日 16:46
20年位前、停まっているトラックに“プッコ紙”とあって、何じゃいなと思っていたら、ああ“紙コップ”だったのでしたw

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