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zoom RSS 基話§田舎街のアメリカ人神父・・・

<<   作成日時 : 2011/06/13 00:02   >>

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人口10万人ちょっとの田舎街といえども、プロテスタントの教会が2
つか3つ、カトリックの教会が一つ、それにフランシスコ派の修道院
まであった。

いわゆるハイカラを気取った旦那衆がいたという土地柄ということか
はわからないが、ともかくもそれぞれの教会はけっこうな賑わいであ
ったはずである。

たぶん小学校高学年の頃だと思うが、自分が通う学区域内にあったカ
トリック教会にアメリカ人神父がやって来たのだ。当時の田舎町には
西洋人の“せ”の字も存在せず、しかも偉丈夫だったので、おのずと
彼の存在が目に立ったのだ。

彼と話をしたのは英語を習いたての中1のこと。ロクに喋れる構文な
どないくせに、学校の帰り道に建っていた教会から出てくるのを見か
けて、無鉄砲にも話しかけてしまったのだった。

まあ、彼(C神父)も話しかけてくる人間の程度がわかっているから、
ニコニコと歩きながら相手にしてくれた。別れ際に握手を求められた
ので応じたら馬鹿力で握られて、あまりの力強さに驚いたのが、後で
“彼はあれをやって驚かすのが好きなのだ”と知ったのである。

その後、中学時代の英語力は順調に伸びて、2年生の秋に英語の暗唱
大会の予選に出ることになった。それで英語の教師がC神父のところ
に行ってこいとアドバイスしてくれたので、おずおずと出かけていっ
たら、実に親切な指導を受けたのだった。

例えば坂-slopeを発音するのに、日本語を交えて“すろーぷじゃない
です。「Slowぷ」という要領で発音するのです”という具合で、おか
げで発音のコツらしきものが会得できたような気がしたのだ。

異教徒の夏祭りの盆踊りにも嬉々として参加し、我が街を愛した神父
は、異動することを潔しとせず、ゴネにゴネまくってハンスト寸前ま
でいったのだと風の噂に聞いたのである。

かくして、我が街唯一人の西洋人との交流は3年ほどで終わった。

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