湘話§京急プチ旅行~横須賀往還~[下]

[承前]

金沢文庫を過ぎ、電車は横須賀に近づいていったが、車窓の風景は、
緑の鬱蒼とした小山の連なりとトンネルの出入りばかりなのだ。

海・・・どこー?

……横須賀中央に着いたが、海の“う”の字も見えることはなかった
のだ。昔の小説の書き出しではないが“三浦半島はすべて山の中”で
あるという京急乗車体験だった。帰宅してから地図で確認してみると
京急の線路は、ほとんどが海岸線から200m以上離れていた……。

横須賀の人に聞くとそれでも以前は電車から海は見えたのだが、高い
建物が建ったことで、ほとんど見えなくなってしまったというのだ。
京急事情をろくすっぽ知らないまま乗っていた我々は、車窓から米軍
の艦艇なんかが見えるんじゃないかなどという頓珍漢なことを考えて
いたというお粗末。

でまあ、県立大学という駅で下車し、本来の目的である講演会が催さ
れる教育会館までは徒歩10分ほど。途中のコンビニで水分補給などを
して、ようやくたどり着き、会場への階段を上がったところで、よう
やっと水平線が見えた。ここにきて海との初対面となったのである。

“横須賀と海”という美しく“勝手に”描いていた構図は、ほとんど
裏切られてしまった。ちょっとくやしいので、暑いとかでなく穏やか
季節に再訪して横須賀の海辺を散策してみようか。

いずれにしても、横須賀へというきっかけをつくってくれた講演の主
に感謝。

【去年の今日】呟話§ツイッターなう

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