伊話§アレグロ・コン・ブリオ!

それは、クラシック音楽がようやく自分の体内に入り始めた、まさに
最初期のこと。初めて本格的に聴いた交響曲がベートーヴェンの5番
だったということは以前にも書いたこと。

しょぼくれたAMラジオから流れてくる、女性アナウンサーの曲目説
明を聞いていたら“第一楽章、アレグロ・コン・ブリオ。第二楽章、
アンダンテ・コン・モト……”と続いていった。

中学生の音楽知識で知っていたのは、アレグロ、アンダンテといった
速度の指定くらいで、それに続く表情の単語などは知るはずもなく、
コン・ブリオとは何ぞや? まさか昆布漁ではあるまいななどと、く
だらん与太なども飛ばせぬまま時間が過ぎていった。

そういった表情指示の単語の意味するところを知ったのは、放送を聴
いた一年後くらいだったか、ミニチュアスコアを手に入れて解説文を
読んだ時である。

そうして自分のクラシック鑑賞歴初めの一歩を踏み出したわけだが、
そんな楽章表現に使われているイタリア語を、本国では日常に使われ
てり普通の単語だと知ったのは、ずいぶんと後年になってのことだ。

それで、音楽用語だけでもイタリアを旅行することは可能ではないか
などと馬鹿なことを考えたりしたが、一度だけ20年前のイタリア3泊
旅行では、何一つ音楽用語など出てくることなどなかったのである。

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