愉話§運がよかった・・・のかな?

バイエルン国立歌劇場日本公演、すったもんだの挙句に『ローエング
リン』のタイトルロールが予定されていたヨナス・カウフマンから、
ヨハン・ボタへ変更になったという知らせを読んだ。

キャンセルする理由などいくらでもつけることはできるので、今さら
ということである。はい、おしまい。

という話がしたかったわけではなく、クラシックの実演体験というこ
とに関してだが、我が世代プラスマイナス5歳くらいの範囲は、ある
意味でとてもいい時代に生きることができたのではないかと思ってい
る。

以前も書いたが、もちろんマリオ・デル・モナコの『オテロ』にも、
1970年大阪万博の来日演奏家ラッシュにも、1974年のクライバー初来
日『ばらの騎士』にも間にあいはしなかった。

だが、ベームもカラヤンも聴いたし、リヒテルも聴いた。スメタナ・
クァルテットやアマデウス・クァルテットも聴いている。そんな極め
つけが、94年のクライバーが振った『ばらの騎士』で、これこそが我
がコンサート経験の頂点と言うことができる。

そこに至るまで、四半世紀の蓄積があったからこそ味わうことのでき
た至福の時間の流れだったのだ。あの音楽を、20歳の自分が味わえた
かと問われれば、およそ無理な話だと答えるしかなく、味わうための
感性を培う時が必要だったのだ。

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