十話§教会は道を譲らない・・・?

レンタカーでドイツやオーストリア、スイスを走るようになって、今
年でちょうど10年である。

都会から郊外、山道からアウトバーンまでと、ひととおりの種類の道
は走ったのではないかと思う。上記の道のそれぞれが興味深いものな
のだが、とりわけ郊外の道のおもしろさというのは、日本ではあまり
経験できない類のものだと思う。

そんな田舎道を走るのは楽しい。とっくに見飽きてしまっているが、
数十軒の集落とその真ん中に小さな教会、それを過ぎると牧草地とか
森とかを走って、再び集落へと入る……。

集落と集落の間はそこそこの道路幅だったのが、集落に差しかかった
とたん急に道幅が狭くなって、80km/hだった制限速度も30km/hに落と
せという標識が出るのだ。そしてそこを農耕用のトラクターばかりか
大型バスやトラックまでが平然と行きかうところを、初めて運転した
時は、さすがにノロノロと徐行したのだった。

最近は慣れてきたので、そんな場所ごとのスピード・コントロールも
習熟してきはしたが、時折……まぢかよ!という状況に遭遇するのだ
が、去年だったか一昨年だったか、そんな集落に入ったら道の上に教
会の門らしきものが立ちはだかっているのが見えた。しかも車線は一
つで相互通行というものである。

そんなことがあったので運転しながら観察していると、先に教会が建
っていると、後に道を通そうとしても教会は立ち退くとかなどはせず
に、道路のほうが迂回するという。そんな典型的なケースを紹介して
おこう。

↓どう見ても道路が後から通ったとしか思えず、しかも教会はどかず
画像

という感じである。この教会がいつ頃建立されたものかどうかとか、
自動車道路以前はどうだったのかという歴史的なあれこれなどわかり
ようもないのが残念である。第一、我が仮説が正しいかどうかを、ど
う検証すればいいのか手立てがないのだ。

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