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zoom RSS 芝話§ナクソス島のアリアドネ[中]

<<   作成日時 : 2011/10/13 00:00   >>

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[承前]

騒動に騒動を重ね、作曲家を苛んだプロローグ。救いとなるのは、ツ
ェルビネッタのシンパシーである。シュトラウスの美感が遺憾なく発
揮されて、気が遠くなるほど美しい音楽がしなやかに流れていった。

誰かが書いていたように、あの場面は『ばらの騎士』のオクタヴィア
ンとゾフィーの姿がオーバーラップしてくる。と、プロローグは音楽
とスリリングな劇進行が快調なのであるが、問題はオペラ本編……。

不勉強ということを白状するが、ナクソスのオペラ本編は壮大な空虚
であると断じてしまっていたのだ。これまでに観た実演でも、神話の
ストーリーをなぞるがごとくだけのような演出ばかりで、何の感興も
起きなかったというのが正直な話だったのである。

ところが、今回は空になった舞台に男性も女性も黒づくめのそれぞれ
同じ衣装に身を包んでの劇進行になり、観客は舞台上で展開する話を
“自分の頭”で考えなければならなかったのだ。

空っぽの空間でオペラ歌手に演技をさせるというロバート・カーセン
の大胆かつ無謀な演出は、対立構造の本質とおぼしきものを浮き彫り
にしようという試みだったのだろう。

残念ながら不勉強な身としては、そういうところまでは思い至っても
さらに奥の奥までを見透かすことまではできず、せっかくのごちそう
を前に歯軋りするしかなかったのである。

それは、前週にみた『ローエングリン』の不可解さとは一線を画す、
確信犯的演出だとは、スカスカな頭で考えついたことなのだった。
                            [続く]

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