ひだまりのお話

アクセスカウンタ

zoom RSS 芝話§ナクソス島のアリアドネ[下]

<<   作成日時 : 2011/10/14 00:00   >>

トラックバック 1 / コメント 0

[承前]

オペラ本編がプロローグとは完璧に隔絶されていたというおかげか、
プロローグ=現実とオペラ=創作という棲み分けが確立していたよう
な気がした。

これまでに観た演出では、プロローグから続くオペラとの境界が接近
し過ぎていたがために、個人的な印象では舞台全体が平板な印象とい
うものになってしまっていた。

今回のバイエルン版『ナクソス島のアリアドネ』では、プロローグの
舞台もシンプルであるにしても、オペラがさらにシンプルになって、
その落差でもってオペラが生かされたような気がするのである。

というところで、プロローグでもっちゃりとした印象のオーケストラ
だが、クライマックスに向かってようやく調子を上げていってくれた
という感じに聴こえた。そういえば数年前にミュンヘンで観た『ばら
の騎士』の時も一幕な何だかなあだったのが、終幕になったらけっこ
う締まった音を出していたという記憶があるのだ。

さて、無事にアリアドネとバッカスとが幸福な出会いを果たして幕。
カーテンコールでは、執事長がギャラの入った封筒を出演者に渡すと
いうオマケまでついていた。

その瞬間に、客席にいる我々全員が“当夜の気まぐれな主人の趣向”
の招待されていたということに気がついたのである。ロバート・カー
センが虚実の境界を弄びつつ幾重にも張り巡らせた世界に泳がされて
いたということなのである。
                             [了]

《オペラのトピックス一覧》

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
R.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」op.60
<バイエルン国立歌劇場2011日本公演> 2011年10月10日(月)15:00/東京文化会館 ...続きを見る
オペラの夜
2012/03/20 13:04

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
     
芝話§ナクソス島のアリアドネ[下] ひだまりのお話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる