季話§菊花開~七十二候~寒露

寒露の次候“菊花開(きくのはなひらく)”である。

北関東の実家があったあたりでも、ご他聞に漏れず菊を丹精する人が
多くいた。秋になると市内遊園地の遊歩道に小屋がけの展示スペース
が並ぶのだった。

子供の頃み見ただけだったから詳しくは知らないが、展示期間中は、
順に不寝番になって夜中の間も誰かしらがいたようである。

それにしても、人口10万人ほどの地方都市でありながら、何とも多く
の人が菊作りに精を出していたことかと思う。織物業の調子がよかっ
たおかげで、旦那衆が道楽に精を出していたということなのだが、そ
うして趣味の世界に浸れたという佳き時代は既に遠い昔となってしま
った。

丹精された菊を見るたびに、そんな40年以上も前のことを思い出すの
である。

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