冷話§冬度増量中

火曜の朝、地面が濡れていた。夜半に雨が通り過ぎていったらしく、
空も雲がちで、窓の外の風景が冬っぽく見えてしまった。

11月は晩秋であろう。晩秋とは冬への入口ということで、冬の度合が
二歩も三歩も前進したような思いなのである。10月だったら、陽射し
に暑さが隠されているのだが、月が変わって一週間経った今は、既に
冬が眼の前に来ているようだ。

それでも、いまだに冬の到来を押し留めている勢力があって、入口は
見えれども、季節がその先に進むことを潔しとしないかのように感じ
てしまう。

そういえば、春から夏へと移り行くのも、今の季節とは逆の抵抗勢力
があって、なかなか我々に半袖シャツを着させてくれないというのが
ある。何かというと“寒の戻り”だなどと、4月の桜の季節になって
もストーブをつけてみたくなる日もだるのだ。

こうして“冬度”は徐々に高まっていく。太陽もずいぶんと低いとこ
ろを東から西へと回るようになって、電車を待つ駅のホームにかかる
屋根が、真夏だったら太陽の高い角度にホーム上はこれすべて日陰に
なっていたのに、今は一番奥のほうまで日が差し込んできてしまって
いる。

今日11月9日、東京の日の出は6時10分で日の入りは16時30分。昼間
が10時間と20分しかないではないか。

【去年の今日】発話§同居人初めての独り旅[下]

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