ひだまりのお話

アクセスカウンタ

zoom RSS 夭話§シューベルト再考

<<   作成日時 : 2011/11/16 00:00   >>

トラックバック 0 / コメント 0

このところ、フランツ・シューベルトのことが頭の中を占めている。
ずうっとずうっと長いこと、遠いところから眺めていたのである。

ベートーヴェンより17歳年下でありながら、ベートーヴェン死の翌年
に31歳で死んでしまった作曲家である。十代前半には作曲を始めて生
涯を終えるまでの20年足らずに、1000曲以上を物したのだった。その
数だけを見ればベートーヴェンをはるかに凌駕しているではないか。

ベートーヴェンとほぼ同じ数の交響曲(未完を含めればもっと多い)、
彼より多い弦楽四重奏曲、やや少ないピアノソナタ……そして、あの
膨大な歌曲の森。

シューベルトを未完成交響曲と菩提樹の作曲家ということだけで遇し
てはいけない。彼の音楽を聴けば聴くだけ、彼の存在が気にかかるよ
うになってしまったのだ。

そうはいっても交響曲で4曲、数曲の弦楽四重奏曲に同じく数曲のピ
アノソナタ、そして歌曲集『冬の旅』と『美しき水車屋の娘』に『白
鳥の歌』と10曲ほどの歌曲程度しか実際には耳にしていないというの
が現在の自分なのである。

かくして五十代の半ばを過ぎ、遅ればせながらシューベルトの膨大な
作品群に分け入るようになった。そして、これまで本当にシューベル
トの音楽について、爪の先ほどしか知っていなかったことに気づかさ
れたのだった。

つい先々週、内田光子のリサイタルで聴いた後期ピアノソナタD959の
飾り気なく高みに登っていくような音楽に興味を持って、ブレンデル
の録音を取り寄せて聴いてみた。

第4楽章――誰かがベートーヴェンの第九と瀧廉太郎の『花』の合体
と称した
――を聴き比べた時に、同じ音楽なのに演奏がまったく違う
ことに唖然とした。その時“内田光子の音楽が秋の彼岸の風景なら、
ブレンデルの音楽は今の季節まさに晩秋の趣き”と思ったのである。

このソナタについては、もう少し書くことが出てくるかもしれない。

《クラシックのトピックス一覧》

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
     
夭話§シューベルト再考 ひだまりのお話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる