季話§虹蔵不見~七十二候~

小雪の初候“虹蔵不見(にじかくれてみえず)”である。

今週の初め、日曜と月曜日は関東地方でゲリラ雨が降った。大気が不
安定だったのか前線が通過したからか。雨域が限られていたようで、
頭の上では雨でも、少し先に眼を移すと晴れ上がっているという、キ
ツネの嫁入りでもあった。

そんなところでは雨上がりの虹も見えたようなのだ。もちろん季節的
に虹の発生は少なくなるということなのだが、それでも俳句の季語と
して“冬の虹”という、いささか無理矢理感のある季題ではあるが。

もちろん、雨上がりに晴れさえすれば夏だろうが冬だろうが虹が出な
いはずはなく、だから“虹が隠れる”というよりは、人間様のほうが
冬の寒さを避けて表に出ていないということのほうが、状況としては
正しいのではないだろうか。

だから本当は……人蔵不見という季節なのである。

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