駄話§三畳間から始まった東京生活

志望らしき大学への現役合格は果たせず、浪人生活を送るため東京に
出てきた。最初に暮らし始めたのは、代々木駅から徒歩5分足らずの
家の2階で三畳の間借りである。

代々木駅の大きな出口から左、山手線などのガードをくぐり、貨物線
の踏み切りを渡って……中央線がすぐそばを走っているという立地は
便利この上ないものだったが、少ない仕送りの中でのやりくりと、と
もかく二浪はしたくないしできないという事情の中での、むしろ禁欲
的ともいえる生活を送っていたのだった。

ちなみに三畳間とはいっても、一番奥の一畳の上半分は押入れになっ
ていて、空間的には実質二畳半だったのだ。トイレは階下の共同を、
同じく共同で簡単な流しとガス台1個が部屋のすぐ外にあったのだ。

新宿は完全な徒歩圏だったし、原宿や渋谷だって歩いていこうと思え
ば簡単に歩いていけるというエリアに住んではいたものの、そんな華
やかな場所に近いという恩恵など受けることもなく、2年の更新期間
が終わったところで通い始めた大学への便を考えて板橋区へと引越し
ていった。ずいぶんと劇的な引越しだったとは思うが、やはり一浪で
上京してきた弟との同居を考えると、多少不便でも兄弟で暮らせる空
間が必要だった。

結局上京して結婚するまでに4回の住居を移り変わった。結婚してか
らも3回の転居で、その回数が多いか少ないかはわからない。そもそ
も占いなるものを信じてなどいないが、中学生の頃だったか実家にあ
った高島暦の占いに“若い頃は転居多し”と書かれていて、その時は
“フーン”と読み流してしまったが、さすがに7軒も変わるとは占い
も当たることがあるものだと思ったのである。

【去年の今日】配話§送電線鉄塔の工事が・・・

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