懐話§昭和三十年代~ビールのグラス~

[承前]

その昔、昭和の時代に自宅でビールを呑む時は、酒屋が持ってきてく
れたビール会社のグラスでというのが定番だった。

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それぞれ、K社はこう、S社はこう、A社は……というお決まりの、
グラスというよりはコップと呼んだほうがいいくらいのものである。

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そんなコップが家の中でゴロゴロしてたのが昭和三十年代ではなかっ
たかなと記憶が甦るのだ。それに、その頃の居酒屋というか呑み屋全
般で使われまくっていたはずだし、今でもしょぼくれた店でビールを
注文すると出てくることがあるのではないか。

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まあ、各ビールメーカーが作って配布しているビアグラスも、最近は
容量も大きめにそれなりのデザインも施されて、何とか格好がついて
くれているような気がしている。

ただし、ベルギービールのようにそれぞれの醸造所のグラスに注ぐこ
とに大きな意味があるのとは違って、K社のビールをA社のグラスで
呑もうが、S社のグラスで呑もうが基本的には何の変わりもないとい
うのが、これまた日本的ではあるのだ。

見栄っ張りの我が家に、もちろんビールメーカーのグラスなどなく、
使っているのは350mlほど入る、某独逸航空会社ロゴ入りの陶器製
なのである。
                            [続く]

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