楕話§大学ラグビーへの懸念

旧聞に属するが、年明けの大学ラグビー選手権は帝京大学が天理大学
を辛うじて下し、三連覇を成し遂げた。

それとは別に、対抗戦グループの老舗である慶應、明治、早稲田の3
校がこぞって準々決勝で敗退するという、いささかな醜態と思えなく
もないような体たらくだったのである。

そのおかげで、決勝戦の観客数が2万人を切ったという話で、2019年
にワールドカップ日本大会を控えたラグビー関係者には危機感が広が
っているというが無理からぬことであろう。7年後に主力となるはず
の選手が今の現役大学生達なわけだから、この時点での“不人気”の
ようなものは決してプラス材料とは言えまい。

結局のところ、観客動員を早慶明に頼っていたということが露呈し、
ラグビー観戦と言いながら実は単なるブランド観戦だったのである。
人気頼みは、人気校が強ければ問題はないだろうが、今回のような組
み合わせになると、ブランドミーハーはそっぽを向いてしまうのだ。

基本的に普通のラグビー好きであるが、特定の大学チームを贔屓にな
どしてはおらず、それよりは社会人ラグビー好きだったりするので、
むしろ社会人ラグビーリーグの観客動員のほうが気になってしまう。
というか、チームとしてのジャパンの中心は社会人が担うのだから、
この部分を強くしていかなければ観客の底上げは望めないのである。

これまで、大学ラグビーの人気頼みでしのいできたラグビー協会も、
7年後に向けての強化策と同時に、強力な観客動員策を講じていく必
要があろう。今もメンバーズクラブがあってチケットの優先販売は行
なわれてはいるが、効果をあげているとは思えない。さらなる踏ん張
りが求められるのだ。

【去年の今日】季話§款冬華~七十二候~

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック