平話§岩波書店の縁故採用を考える

これを“縁故採用”と呼ぶことが適当なのかどうかはわからないが、
岩波書店が若干名の新卒採用をするにあたって、社員あるいは著者の
推薦状を求めるという話である。

数名の社員を採用するのに、第一次の筆記試験に集まるのが1000名に
及び、そのための会場確保等々のコストや時間的な手間を考えると、
いっそのことという気持ちは理解できないでもない。

岩波の著者といえば大学の先生が多いので、そういう人間にお墨付き
をもらうというのもまた一つのアイデアであり、先生としても岩波に
向けての推薦状を出すのに、無責任かついい加減に学生の要望に応え
るわけには体面上もできないであろう。

それで思い出すのは、自分自身が30年前に苦闘した就職活動である。
とある東京の民間放送局を志望していたのだが、あろうことか、その
放送局は指定校の枠を設定していて、我が大学は指定校外だったので
ある。

それで、就職活動で民間会社を受けた中で、いくつか面接までたどり
着いたところがあり、志望理由を聞かれた時のタイミングで、件の放
送局について“報道する立場にあるマスコミが大学の枠を制限するの
はいかがなものか”と言ってみたのだった。

ここまで仕事を続けてきた会社に入れたのが、そういった類の発言を
したからだとは考えられないが、一つのオピニオンとして聞き留めて
くれたのかもしれない。

翻って、今回の岩波と放送局の指定校と、どこか違うところがあるの
か、それについてはよくわからないというのが正直なところである。

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