顧話§懐メロ~20年前のヒット曲って~

平成も24年が経ってしまったではないか。24年という歳月がどれほど
のものかを考えてみようか。

終戦の年に並木路子が映画の挿入歌として歌い、大ヒットした『リン
ゴの唄』が、24年後の昭和44年にあっても、当の並木路子が懐メロ番
組に出演して歌っていたわけだが、その時の年齢が48歳である。

それは例えば、1965年生まれのキョンキョン(小泉今日子)が1989年に
ヒットさせた『学園天国』を昨日今日歌うようなものなのだが、生ま
れる以前のヒット曲を歌う人は、どうしても年齢が上のような気がし
てならない。

我々、昭和半ば生まれの人間にしてみれば、40年以上前のグループサ
ウンズやフォークソングがいまだに歌い継がれていることに何の違和
感も感じないのだが、例えば二十代、三十代といった世代は、我々が
リアルタイムで聴いていた『なごり雪』とか『神田川』といった昭和
後期のヒット曲をどのように捉えているのだろうか。

個人的に、昭和二十年代のヒット曲はいかにも古びて聞こえていたと
いうのが物心ついてからの記憶である。そんな人間にとってのリアル
タイムな音楽は、自分自身の中ではまったく古びて聞こえることなど
はない。感性のありようが高まっていた時期に聴いた音楽はそうして
自分自身の中で新鮮なまま生き続けるのだ。

【去年の今日】週話§日曜呟き~プレガルディエン~

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