祝話§二月大歌舞伎夜の部~勘九郎~[下]

[承前]

ところで祝い幕(スポンサー名がデカいのは気にいらぬが!)を眺めて
いて気がついたのだが、飛んでいる鶴がくわえているイチョウの葉を
数えたら9枚だった。これは勘九郎の九にちなんでのことだろうな。

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最後の『ぢいさんばあさん』は、三津五郎と福助とともに老け役をす
るには年齢が足らず、中途半端で物足りない思いがした。福助は白塗
りが過ぎたのと、ブツ切りの台詞が冗長で不自然なばかり。そういっ
たあたり、玉三郎と仁左衛門の時のほうに一日の長があったというこ
とである。

余計なことだが、三津五郎の老け顔を見て野田版『研辰の討たれ』の
平井市郎右衛門を思い出してしまったのもまずかった……。あれだけ
の鏡獅子を観た後だったので、余計な疲労度が増してしまった。

終演が21時に近いので久々に車で銀座を往復した。何ということか、
21時半頃に京王線で人身事故が発生し30分ほど全線でストップしてい
たのだ。

電車で往復していたら、時間的には新宿に戻ったタイミングで足止め
を喰らっていたはずで、何というか運の強いことではあるが、今年の
悪運を早くも使い果たした形になってしまったような気がしないでも
ない。

来週は昼の部に行ってくるのだ。
                            [続く]

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