連話§ワタシの酒肴[53]甘いもの

[承前]

過去のエントリーとダブるところはあるが、酒と甘いものの関係につ
いて考えてみたい。

ただ単に甘いということだけでは酒の肴になる資格はなく、そこには
おのずから“味わい”というものが条件として付いてくるのである。

それこそ肉豆腐しかり、甘く炊いた油揚げしかり。こういったものは
甘味以外に当然ながら旨味も持ち合わせていて、それゆえにその力の
おかげで酒の肴足りうるのだ。

ここ2、3年で味をしめたチーズに蜂蜜にしても、チーズが持ってい
る旨味を蜂蜜の甘味が補強してくれるおかげで、単なるチーズだけの
味わいから、別の次元へと華麗な飛翔を遂げたことがわかるだろう。

これまでに挙げたものばかりでなく、例えばチョコレートのようなも
のだって、甘味以外の苦味要素で酒が呑めるということだってあるで
はないか。

そうして考えてみれば、砂糖を舐め舐め酒が呑めるかということで、
中にはそういう趣味の主がいないことはないだろうが、およそ9割以
上の酒呑みは、そんなことをするはずなどない……と確信している。
                            [続く]

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