選話§うどんですか蕎麦ですか

およそ数多の立食い蕎麦屋には食券販売機が設備されていて、希望の
食券を買ってカウンターに持っていくのである。

食券の数を倍にすることはできないので、券面には“うどん・そば”
と並列されているから、客は自己申告でうどんかそばかを店員に告げ
る、もしくは店員が「饂飩ですか蕎麦ですか」と問うてくるので、食
べたいのをリクエストすればいい。

そんなカジュアルな立食い蕎麦屋に外国人旅行者が紛れ込んでくると
は思えないが、仮に来ても食券を買うところでつまづくだろうし、そ
こをクリアできても「饂飩ですか蕎麦ですか」でつまづくことは確実
である。

去年あたりだったか、神保町のカジュアルな中華料理屋で食べていた
ら外国人のグループが入店してきた。この店は店頭にショーケースが
あって、どういうものが食べられるのか――それが未知の料理である
としても
――見ることで理解の助けになってくれる。

さらにテーブルにつくと、店員が英語のメニューを持ってきてくれる
ので、客のほうも安心して注文することができる。神保町に外国人の
姿が多いのは、町内に都心にしては安く泊まれるホテルがあって、
主に海外旅行者の受け入れを積極的に行っているからなのだ。

そういうわけで、値段の安い食事の店に外国人がちらほらと姿を見せ
るようになっていって店のほうでも彼らへの対応を進めるようになっ
たと思われる。それは最低限のサービスではないか。

ちなみに30年前のウィーンのレストランで日本語のメニューをもらっ
て喜んだのも束の間、注文したものとまったく違う料理が出てきたこ
とを思い出した。

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この記事へのコメント

2012年02月03日 08:42
日本の立ち食いそばの国際化ですね。
HIDAMARI
2012年02月03日 09:19
そのためには食券もあと3か国語ほどの記述を必要とするでしょうw

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