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zoom RSS 筒話§オルガン演奏会とその終演後[中]

<<   作成日時 : 2012/02/29 00:00   >>

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[承前]

オルガンの胎内ツアーはコンソールの真裏からスタートした。鍵盤の
真裏には、ジャカード織機を思わせるような金属線が縦横にそれぞれ
のパイプに向かってアナログ的に伸びていた。

それだけでも目まいがしそうになるが、細い通路を挟んだ壁際には、
かつての電話交換機のような、ストップを電子制御する回路の塊りが
あったりして、アナログとデジタルが巧みに共存している……まさに
現代のパイプオルガンということなのである。

先を急ぐことにして上階へ向かう。裏側は全部で4層になっていて、
3階までが急角度の細い階段を、最終4階へは垂直のはしごを登って
たどり着くことができる。2階で驚いたのはチェレスタが、楽器その
ままの姿で設置されているのだった。他にも鈴音の“ツィンベルシュ
テルン”と小鳥の囀りを模した“ナイチンゲール”という特殊ストッ
プも用意されていて、それは演奏会の中で聴くことができたのだ。

さて、1階から4階のスペースの多くはステージ前面だけで収まるは
ずのない、おびただしいパイプが整然と並んでいるのである。その多
くは金属だがポプラの木で作られたパイプも少なからずあり、中には
ペダル用の巨大な低音木製パイプも並んでいた。……まさに“森”。

外からそのパイプを鳴らしてくれたのだが、歌口に手をかざすと、お
そらくは数十ヘルツの音というよりは空気の振動として感じられたの
である。

かくてパイプオルガン胎内巡りは、いよいよ“神の座”へと向かう。
                            [続く]

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