絶話§東電が拒否したこと自体が問題

いわゆる東電福島第一原発事故に関する“検証委員会”の報告が行な
われた。詳細を読んではいないが、漏れてくるところをすくいとって
考えてみた。

例の、首相の行動に“ぞっとした”という件だが、同席者によれば、
首相にぞっとしたのではなく、首相がそこまで質問を発しても、何ら
回答が返ってこない技術系トップ達の有様に「国としてどうなのかと
ぞっとした」というのである。

これこそが恐ろしいことで、この国の原子力に関するであろう技術系
トップ集団が、原発の無謬性を信じて疑っていなかったということが
おぞましくも理解できてしまう。原発は事故など起こすことはないか
ら、そもそも対策を取るなどナンセンスであるという声が聞えてきそ
うだ。

我々のような素人であっても、完全なシステムなどが世の中に存在す
るとか、そんなこと頭から信じてなどいない。人間が創造したものは
必ず何かの不備が起こるものである――それこそ校正に校正を重ねた
書籍に誤字誤植が存在するように
――。だから“起こるという前提”
で事故の拡大を最小限にするという発想を持つべきなのに、そうでは
なかったのである。

人間、自分に都合のいいことだけを考えて行動すると、このような結
果が待っているということを自覚するべきで、震度7の地震や10mを
超える津波など発生するはずもないなどとは思わないことだ。

そして、ここでも東京電力は聴取を拒否し、後世に長く伝えるべき貴
重な情報の一端が覆い隠されたままということは、もっと大きな声で
非難されるべきなのである。

【去年の今日】週話§日曜呟き~今日の予定~

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