週話§日曜閑居~四月花形歌舞伎~

新しい歌舞伎座開場まで、あと一年となった。今日は新橋演舞場で、
四月花形歌舞伎昼の部の初日を観る。

演目は『仮名手本忠臣蔵』昼夜通しで市川染五郎、市川亀治郎といっ
た若手が勢揃いしての公演……こんな時期に花形でと考える人がいる
のかもしれないが、新しい歌舞伎座が開場してからは、彼らが花形か
ら中堅へとどんどんステップアップしていかねばならないのだから、
こうした公演もこなしていく必要があるのだ。

歌舞伎という不思議な生き物は、その独自のサイクルの中で子役から
始まって若者の役、花形、そして大歌舞伎へという育成のシステムが
構築されていることに気がつく。もちろん難しい年齢の時期もありは
するわけだが、そこを乗り切って役者になっていくと思うのである。

歌舞伎のおもしろさがようやくわかりかけてきたが、その一つに時間
の経過を眺めるというのがありそうで、花形の時に観たその役者が、
大歌舞伎の同じ役で成長を見せてくれるという楽しみがあるのだが、
それを享受するためには、できるだけ先を長く生きなくてはならぬ。

ところで、来年の4月1日は新しい歌舞伎座開場ということである。

【去年の今日】長話§口の聞き方を知らない大の大人

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