挽話§蕎麦喰らふ人・・・酒もまた

珍しくも、しっかりした蕎麦が食べたいと肉体が要求してきたので、
仕事帰りにちょいと遠回りしてさらっと手繰ってきた。

いくらなんでも蕎麦だけ手繰って「はい、ごちそうさま!」というわ
けにはいかない。ましてや、お休肝日に設定した火曜日と木曜日の狭
間という貴重な一日なのである。

で、席についたところで生ビールを1杯。ありがたや、この店はヱビ
スの生である。このところ順調に週二日の休肝日を消化しているが、
おかげで休肝日翌日、水曜日と金曜日の酒はことのほかうまく感じら
れてしまう。

ましてや駆けつけの1杯がヱビスとなると気分は格段に違って、その
先がいよいよ楽しみになるのである。つまみは軽めに生湯葉とつくね
焼きをもらった。ヱビスも数分で成仏したので、日本酒の品書きから
獺祭を一合……これは、ちょいとばかり贅沢な酒で、貧弱な舌の持ち
主は“ごめん、かんべん”と退散するしかない。

なので、二合目は立山にした。キリッと辛目に仕上がって媚びること
のない日本酒が自分には似合っているということだ。なんというか、
酒に選ばれているの観がなきにしもあらずだが……。

かくして、つまみも日本酒もきれいになくなったので、ようやく蕎麦
を注文。普通のせいろと太めで濃厚な田舎そばの二色盛りに辛味大根
を追加して手繰る。

田舎そばはツルリとはいってくれるはずもなく、噛み応えもありつつ
辛味大根との合わせもご機嫌で、モサモサした食感も気にならない。
ただし、こいつを食べた後に普通のせいろをいただくと物足りなさを
覚えてしまうのはしかたのないことでしょうね。

気がつけば蕎麦はなくなり、口直しの蕎麦湯もおいしくいただいての
お勘定。蕎麦はいいなあ。

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