謎話§腕時計がない~失せ物の不思議~

何の覚えもないのに、眼の届く範囲で物がなくなって、それがどうし
ても見つからないということが何度かあった。

画像

今でも忸怩たる思いでいるのが、上のデジタル時計を失くしたことで
ある。1980年代の初めに発売された通称“デジボーグ”と呼ばれた多
機能の腕時計だった。

通常の時刻表示以外に、ラップタイム計測可能なストップウォッチ、
アラーム、それに左上の正方形画面に長針と短針をアナログ表示して
デュアルタイムを見ることができるというものである。

これを購入したのは81年の夏頃のこと。かなりゴツい印象ではあるが
“こういうのが欲しかった!”と思わせる機能満載で、あれやこれや
重宝して使っていたのだが……。

1985年夏のある日、忽然と姿を消したのだった。例えば外出している
最中に腕からするりと抜け落ちたわけでもないし、食事をするといっ
た店に入って、何気なくはずして忘れてきてしまったというわけでも
ないのだ。

我が家の中で失くしたのかと、心覚えの場所を何度も見て回ったが、
影も形もなし。何とも……狐につままれたような不思議な気持ちで、
愛用していた時計の行方はいずこにと悩み続けた日々なのであった。

ちなみに、このデジボーグは根強い人気があるようで、中古市場でも
けっこうな値段で取引されている。そうであるならば、ここはひとつ
電波時計機能を追加したアップグレード版など作ってみたらいかがで
しょうか>SEIKO様

【去年の今日】涼話§クールビズのセンスレス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック