鍵話§2ピアノ4ハンズ~日生劇場~

先週の土曜日、日生劇場で『2ピアノ4ハンズ』という“芝居”を観
た。これはもうスピーディかつ上質なエンタテイメントで、2時間と
いう間を弛緩することなく楽しむことができたのである。

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観始めるまでは、これはミュージカルなんだろうか、それとも……と
考えていたが、一瞬で紛うことなく演劇と理解できたのだ。ステージ
には2台のグランドピアノと、背景として縦長と横長の額縁が一つず
つというシンプルさ。

2人のピアニストにして役者のテッドとリチャード自身の生い立ちを
ベースにして、それぞれが体験したエピソードを積み重ねていくとい
うもので、相手役が例えば母親を、あるいはピアノ教師をと、様々に
役柄を変化させて向かい合っていく。

実は芝居が始まってしばらくは、そういう役割の変化を捉えられなか
ったのだが“ああ、そういうことか!”と、すぐに状況を把握するこ
とができ、それからは彼らの成長と挫折というものを理解することが
できたのである。

彼らが演奏した曲目はこんな感じで、ピアノの技量はもちろんだが、
演劇者としても過不足ないどころか、異国の客をも惹きつける力を持
ち合わせている……まさに才人2人なのであった。

宣伝が足りなかったせいか、いささか客の入りは寂しいものがあった
にしても、客席の反応も上々。オリジナルキャスト2人による公演は
これをもって終わりを告げるとのことで、この先に仙台、名古屋、大
阪と巡回するので、是非是非ご覧いただきたく超お奨めなのである。

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