板話§中村座五月大歌舞伎昼の部

チケットを買った時にはまったく気がつかなかったのだが、我々が昼
の部に出かけた20日は、浅草神社の三社祭最終日の宮出しと宮入りに
あたっていた。

我々が浅草に着いた10時過ぎ、宮出しは終わっていて各町内を練り歩
いていたようである。あらかじめ神輿渡御のスケジュールを調べてお
いたところ、中村座までの道筋にはいないことがわかっていたのだ。

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長い前置きになったが、三社祭真っ最中の中村座昼の部の演目は……
七之助の本朝廿四孝『十種香』に始まって『弥生の花浅草祭』が染五
郎と勘九郎。そして神明恵和合取組『め組の喧嘩』の3本。

えーと、正直疲れてしまった。この前も書いたように、中村屋は演目
を欲張りすぎる傾向があって、昼の部も11時開演で15時半終演だが、
途中の休憩が20分と25分は、いかにも忙しなくて疲れが増した。

しかも朝一の『十種香』は、全体を通して劇の起伏が乏しく、客席の
緊張がはっきり緩んで居眠りも目についていた。中村座の“客層”を
考えるなら、朝一には30分ほどの軽い演目を用意しておばいいのだ。

『め組の喧嘩』にしても、話の筋はともかくも演じられている芝居の
質は高いもので、もう少し観る側である客のことを考えての演目組み
をやってほしと思うのである……貴重な芝居小屋の公演なのだから。

↓緊張感皆無の神輿がのんびりと進んでい
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芝居がはねて、観音様方向に向かって歩いていったところで、町内の
神輿に遭遇した。朝早くの宮出しから20時の宮入りまで、丸一日の長
丁場であることよ。

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