節話§蓮始開~七十二候~小暑

小暑の次候“蓮始開(はすはじめてひらく)”である。

蓮の花の実物より先に知っていたのは、仏壇に供えられる蓮の花を模
した落雁だった。祖母の実家が和菓子屋だったので、盆とか彼岸の頃
とかになると、仏壇に届くのだった。

落雁が好きだったかといえば、そういうこともなく、何か甘い物が欲
しいという時に供え物から一個くらいをいただく程度でしかなかった
のだが、食べようと思うのは盆や彼岸が過ぎてということが多かった
という記憶である。

そんな落雁は、口を近づけると線香の匂いが鼻をくすぐり、おまけに
ずいぶんと湿気ていて、別の食べ物のようでもあったという古い古い
記憶が甦ってきた。

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