麥話§ガッフェル~ケルンの生ビール~

先週、いつものドイツビール“F”に行ってきた。ジョッキの1杯で
も軽くと思ってのことである。

カウンターに腰掛けて、それじゃあ白ビールの小さいのを1杯と言い
かけたところで、目の前の棚に何やら懐かしいグラスがあることに気
がついた。それはもしかひょっとして(棒読)……およそ10年ほど前の
冬のベルリンで呑んだ、あれ。

そう!“ケルシュ”と呼ばれるケルンのビールの200mlという小さ
な円柱のグラスなのでありました。どうやら、ミュンヘンのビアガー
デンのように1リットルジョッキをガバチョと呑むのではなく、小さ
いグラスでカパカパととっかえひっかえ呑むようなのです。誰かが言
っていたのは“エンドレスのわんこビール状態”ということらしいの
です。

ルリンの居酒屋で初めて呑んだ時はエール系ということで、半信半
疑で呑んだのだが、喉を越えるかどうかのところで“気に入った!”
信号が出た。妥協のない苦みとキレがガツンとアタックをかけてきて
心地良いことこの上なく、エールに対する偏見が一口で払拭されたの
だった。

というわけで、この日も軽く200mlグラスで再会を果たした。やや
重めのミュンヘン系ビールとは違って爽快なキレのよさを楽しんだの
である。その後は、もちろんお目当てのシュパーテンを1リットル。

ちなみにケルンではケルシュと呼ばれるのと、まったく同じビールを
“犬猿の仲”であるデュッセルドルフでは“アルトビア”と呼んでい
る。ケルンで“アルト、ビッテ”とか、デュッセルで“ケルシュ、ビ
ッテ”と注文しようものなら、ライン河に放り込まれますよ。

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