節話§寒蝉鳴~七十二候~立秋

立秋の次候“寒蝉鳴(ひぐらしなく)”である。

セミは夏の季語であるが、ヒグラシは秋の季語である。確かに、多く
のセミのイメージは盛夏の真っ昼間の太陽がのしかかってくるような
暑さのものであるのに対して、ヒグラシはヒマワリに対する月見草の
ような存在かもしれない。

陽性というか暑苦しいというか、アブラゼミやミンミンゼミの華々し
い(喧しい)活躍に比べると、まさに日本的な侘寂の世界を具現化して
いるような気がするのだ。

一日の黄昏と、夏という季節の黄昏をさりげなく演出する小さな主役
といえるだろう。

《七十二候のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック