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zoom RSS 愚話§パルジファル〜二期会[2]

<<   作成日時 : 2012/09/21 00:02   >>

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[承前]

冒頭、二層になった廻り舞台の一室で3人の男の話し合いが決裂し、
一人の男が出て行く……という謎掛けが解かれるのは、終幕の最後。

舞台は戦傷者を受け容れる病院。ティトゥレルが前院長で、アンフォ
ルタスはその息子にして現院長。グルネマンツは病院に所属する牧師
である。ベッドの並んだ病室で蓄音機を聴いているという風景は、ト
ーマス・マンが書いた『魔の山』の保養地ダヴォスのサナトリウムの
風景を思わせるところがあるなあなどと眺めていた。

傷ついたアンフォルタスの居室には聖杯と聖槍を飾るためのショーケ
ースが置かれているが、聖槍のケースはもちろん空である。どうやら
も何も、これらがこの病院の“売り物”の治療器具や方法なのだが、
アンフォルタスには聖杯の“治療”から逃げ回っているのだ。

その先、聖杯の儀式になると俄然カルト度が上がっていくが、このあ
たり、演出は異なれどバイロイトのヴォルフガング・ワーグナーもヘ
ルハイムも、騎士達のアンフォルタスに対する儀式の強要が執拗に行
われるのもお約束のように感じられてしまう。

クンドリーだけでなくグルネマンツも、闖入してきたパルジファルの
素性を知っているような印象を持ったが、何か思いあたる節でもある
ということなのだろうか……。
                            [続く]

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