拙話§万里の長城トレッキング遭難始末

2009年7月に、北海道大雪山系トムラウシ山で8人が死亡する遭難事
故を引き起こした山岳専門ツアー会社が再び、今度は中国万里の長城
で死亡事故を起こした。

“万里の長城9日間100kmトレッキング”なる企画がどのようなも
のか、詳しくはわからないが、遭難の常で季節はずれの大雪に対処で
きる装備ではなかったということは間違いなさそうである。

手引きにはフリースの上着程度を持参という案内があったようだが、
現地における平年気温を想定しての装備をということだったらしく、
これはそのまま、前回の装備不足による凍死とまったく同じことで、
3年前と同じ轍を踏んだといっても否定できるものではないだろう。

会社として現地の下見を行っていないというのもおかしい。下見すら
していないコースをいきなり歩かせるなど無責任以外の何物でもない
ではないか。それではガイドツアーと呼ぶことなどできはしない。

トムラウシ遭難事故後、社内マニュアルを作成したということだが、
それが生かされなかったということが何を意味しているのだろうか。

3年前の遭難事故時から一年後の、検証番組が放送された後に書いた
エントリーを読み返してみたが、前回も今回も事情はほとんど似たよ
うなものであると感じたのだった。

【去年の今日】鍵話§内田光子リサイタル(2011.11.04)

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