挽話§新開場する歌舞伎座の演目発表

2013年4月2日に開場し柿落とし公演を行う新しい歌舞伎座の3か月
にわたる演目が発表されたのは一昨日のことである。長々しくなるが
以下に一通りを書き出してみる。

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「柿葺落四月大歌舞伎」2013年4月2日(火)~28日(日)
【第一部】
一、壽祝歌舞伎華彩 鶴寿千歳
二、十八世中村勘三郎に捧ぐ お祭り
三、一谷嫩軍記 熊谷陣屋

【第二部】
一、弁天娘女男白浪 浜松屋見世先の場より滑川土手の場まで
二、忍夜恋曲者 将門

【第三部】
一、近江源氏先陣館 盛綱陣屋
二、勧進帳

「柿葺落五月大歌舞伎」2013年5月3日(金)~29日(水)
【第一部】
一、鶴亀
二、菅原伝授手習鑑 寺子屋
三、三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場

【第二部】
一、伽羅先代萩 御殿/床下
二、廓文章 吉田屋

【第三部】
一、梶原平三誉石切 鶴ヶ岡八幡社頭の場
二、京鹿子娘二人道成寺 道行より鐘入りまで

「柿葺落六月大歌舞伎」2013年6月3日(月)~29日(土)
【第一部】
一、其俤対編笠 鞘當
二、六歌仙容彩 喜撰
三、平家女護島 俊寛

【第二部】
一、壽曽我対面
二、土蜘

【第三部】
一、御存 鈴ヶ森
二、助六由縁江戸桜

松竹も苦心したなあと思ったのは、4月第一部の十八世中村勘三郎に
捧ぐ『お祭り』と銘打った演目である。勘三郎本人が歌舞伎座開場の
演目として希望していたのが、とうとう間に合わず……そんな勘三郎
に何とか報いようとの精一杯の配慮なのだろう。そう思っただけで、
何がしじわりとくるものがあったのだ。

もっとも、演目としては御名残歌舞伎座公演との重なりが相当にあっ
て、既視感の強さは否めない。閉場から3年、役者も3歳の年を重ね
たということでもある。

開場まで4か月を切った歌舞伎座の前を通ると、屋根の瓦がほぼ葺か
れたものの、まざ全体像を見ることはできない。急ピッチで内部設備
が組み込まれていることだろう。

新しく作られた劇場やコンサートホールには何度か行ったことはある
が、歌舞伎座のように代替わりして新しい劇場にという経験は初めて
のことである。

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