初話§元旦の日差し・・・

ほとんど毎年感じていることを今年は感じられなかった。元旦の朝の
何がなしな暖かさのようなものである。

12月から少しだけ伸びた太陽のおかげなのか、よくわからない。それ
に寒の入りは元旦から数日後のことなのだ。

あの感覚は、新年になったからという“解放感”がもたらすものでは
ないのだろうかと思ったりもする。晴れ渡った元旦の朝10時過ぎに、
年賀状を郵便箱から取り出すのに階下まで下りていって、空を仰いだ
時に暖かい空気を感じることが多かったのである。

今年の元旦にはその感覚がなかった。快晴で清々しい朝だったのに、
去年から今年にかけての寒さは厳しいものがあって、いつもだったら
寒さの中に垣間見える暖気を感じさせるすきを与えてくれなかった。

季節の歩みは年々歳々早いとか遅いとかがあって、毎年変わることな
く“3月1日になったので春です!”などと、ハンコで押したように
変わっていくことなどはあり得ない。

元旦の微かな暖気なるものも、あくまで個人的な印象でしかなく、そ
れは祝祭的に華やいだものだという、正月というものに対して埋め込
まれたプロトタイプ的な感覚ということと考えることもできるのだ。

【去年の今日】歪話§撮った写真でわかること

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