軌話§京王線あれこれ[5]笹塚の鏡

[承前]

前回は明大前にたどり着いたが、そのまま下りの電車には乗らずに、
笹塚に戻ることにした。

笹塚駅から京王線上り、できれば本線の4番ホームから先頭車両左側
ドアにへばりついて200mほども走ると、窓が横長の鏡面になっている
ビルの前を通る。

通過する時間は、数秒もないくらいのほんの一瞬でしかない。おもし
ろいのは、自分の乗っている電車が鏡に映っているその中に自分の姿
を認められることで、ドア近くに立っていればこそのオマケなのだ。
そんなオマケのシャッターチャンス一発勝負で撮ってみたのがこれ。

画像

こんな他愛のないこと、他の人は興味があるものかと思っていたら、
何人かの知り合いも、この短い瞬間に自分の姿を探すことがあるのだ
と言っていた。まあ、自分だけでないと知っただけでよしとしよう。

電車に乗ったり街歩きをしていて他の人も“自分だけのひそかな楽し
み”のようなものを持っていないわけはないと思うが、人それぞれに
“こんなことをおもしろがるんだ、ふーん”ということなのだろう。

状況は違うが、エレベーターの正面向かいに鏡のような反射物が置か
れていると、エレベーターの両開き扉が閉まっていって自分の姿が見
えなくなるまでの様子を眺めるのもおもしろいと思うのである。
                            [続く]

《京王線のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック