祝話§柿葺落四月大歌舞伎第一部[下]

[承前]

第一部の感想と合わせて、新しい歌舞伎座の感想をまとめておこう。

この日は、いつもより一本早い電車で銀座に向かった。三越で弁当を
買って、開場と同時に入ろうと思ったからだ。そうしたら三越の開店
が、4月から10時30分に変わってしまっていたのだ。

それで、歌舞伎座地下の木挽町広場で調達しようと、ずうっと地下道
を歩いて向かった。既に大勢の客が開場を待っている中で弁当を調達
し、地上に出たのだ。ほどなく開場したので入場。

正面入口前にあった階段はなくなり、道路面のままで入場できる。ロ
ビーには先代と同じ低目のステップは残っている、そして基本的な様
子が先代を踏襲していることがわかるのだ。

設計を担当した隈研吾も、あれやこれやしたかっただろうが、それを
押さえ込んで忠実な再現を心がけてくれた。そのことに敬意を表した
い。

左右にエスカレーターを配置したことで、かつての雑然とした売店や
土産物売り場が1階下手側や3階後方にまとめられてしまったのは、
致し方ないすっきり感である。

さて客席であるが1階席は先代以上の傾斜がついたと思う。ただし、
それでも前に座高の高い人が座ると見にくいことは同様であろう。い
わゆる千鳥配列にしてくれなかったのは、キャパシティ減を避けたが
ゆえであろうが残念なこと。

一通りというわけではないが3階席にも上がってみた。最後列からも
花道の七三が見えたのには驚いた。それだけに相当な傾斜なので、高
齢者や脚の悪い人は大変かもしれない。2列だった3階東西席は1列
になり、舞台に向かって座席が斜め配列になって見やすくなっていた
ので、この次は試してみるつもり。とにかくあちこち座ってみねば。

以上、開演前や休憩時にざっと急ぎ足で見たことをまとめてみたが、
漏れているところは追い追い書き足そうと思っている。

4月公演のうち、残る第二部と第三部は今週末土曜日に行くのだ。
                            [続く]

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