愉話§呑藝春秋[1]酒呑むは芸か?

[承前]

お酒好きではあるが、だからといって酒呑むをもって“芸”であるな
どとは考えたこともない。ないのに無理矢理なタイトルを付けだが、
さて長続きするテーマに育ってくれるでしょうか……。

さて、芸の道具としての酒であるが、これまでの来し方を振り返って
みると、酒呑み人生40年のうち、後半20年はビールに特化した時代と
考えて差しつかえなかろう。

そういう意味で様々な酒を味わって楽しめる時代に、ビールばかりを
呑んで過ごしたというのは芸のない話で、こうなるとタイトル倒れも
はなはだしいものがありそうだが、ここは無理矢理にでも話を繋げて
みるのだ。

で、酒を呑むのは芸であると言いたい。ここに到るまで“おいしく楽
しく呑む”ということが長続きできたのは、自分自身の性格もおおい
に影響しているのは間違いのないところである。

酒芸道の修行は一生、死に水の酒をごくりと喉に送り込むまで、心を
広く平らかにして健康なる酒を呑むことで、芸の精進が深まるのだ。

何度か書いていると思うが、ヤケ酒の類は芸道に反する。酒に八つ当
たりするのではなく、酒と添い寝をするがごとくに酒の癒しに身を委
ねることが肝心なのである。
                            [続く]

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