犠話§春の祭典~初演から百年~

ストラヴィンスキーが1913年に作曲したバレエ音楽『春の祭典』が、
今日で初演から百年という記念の日を迎えた。パリで初演された時の
伝説的な騒乱を経て、20世紀のスタンダードの地位に君臨している。

ストラヴィンスキーは1971年4月6日に逝去、墓所はヴェネツィアの
サン・ミケーレ島である。某音楽月刊誌にゴンドラに乗った柩が墓所
へと向かっていく写真が掲載されているのを見たのは高校生の時だ。

ストラヴィンスキー存命中に、彼の作品は聴いていない。初めて春の
祭典を聴いたのは1970年代半ばの『題名のない音楽会』公開録画で、
それも第二部の後半のみだった。

まあ、その時の印象が強烈だったという……そんな記憶を温めつつ、
最初におずおずと買った録音がカラヤン&ベルリンフィルのもので、
後で知ったことだが、何でも録音を聴いた作曲者が激怒したというの
である。

聴き始めた時は様子をつかめずにいたが、聴き込むほどにこの曲の不
気味なエネルギッシュさに惹きつけられるようになっていったのだ。

といっても実演を聴いたというと5回もないような気がする。最初に
聴いたのは、1976年のN響定期で指揮は岩城宏之。その後、パリ管で
一回とN響で一回というところまでは記憶にある。

あとは、ベジャール振付けを上演した時にオケピットからの生オケ伴
というので2回か3回は聴いたと思う。単なる伴奏音楽という枠に留
まらない存在なのはもちろんのこと。

1971年に死んだということは、著作権が2021年まで生きるということ
で、音楽月刊誌を読んだ高校生の身にしてみたら遠い未来だと思って
いたのに、気がついてみたら10年を切ってしまっていたのだった。

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