滅話§ネットの広がりが想像できなくて

それは“本人の不徳”と言って片付けてしまえば簡単な話ではあるし
“死者に鞭打つ”つもりもないが、話がネット絡みなので自分の考え
をまとめようと思う。

例の、病院の受付で名前ではなく番号で呼ばれたことに腹を立てた県
議が、自らのブログにそれを書いたところ炎上した揚句、自殺をした
という、何とも後味の悪い結果に終わった話である。

過去に起きたネットにまつわるトラブルと同様に、この手の失言は、
発信者がネット空間の広さが認識できず、県議にしてみれば自分の選
挙区の範囲で流れている程度としか考えていなかったのではないか。

もちろん、無所属で第一期目という県議のブログを読むなどは、選挙
区の人だけであるのはほぼ間違いないところである。だが、ネットは
そんな範囲を楽々と超えてしまい、何人かがネット経由で彼のブログ
の発言について言及すれば、少しでもスキャンダルな匂いを求める人
間達によって共有&拡散されてしまうのだ。

そして、かつての自分自身がそうだったように、世間には様々な意見
や価値観が蔓延しているということに彼もまた気づかず“自分の考え
が正しい”という一面的な表出しかしなかったのである。

炎上し始めたタイミングで彼の文章を読んだが、いかにも「どうだ、
言ってやったぜ」という正義の味方そのままで“なぜ名前ではなく番
号で呼ぶのか”という昨今の風潮に何も考えが及んでいなかった……
独善なネット発信の危険を理解していなかったということだろう。

これをもって“ネット社会における私刑”という表現を見かけたが、
この先も同様の風潮が続くということを強く認識していく必要はある
だろう。異論に対して意見をぶつけることと、それが過ぎて炎上する
ことは紙一重でしかないのだ。

これを書きながら、同じくネット発信を続けている人間の端くれとし
て、おおいに自戒せねばならないと思うのである。

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