妄話§不可思議な辞退劇・・・

国立音楽大学の学生バンド“ニュータイドジャズオーケストラ”が、
今年の第44回山野ビッグバンドジャズコンテスト本選出場を辞退する
という話が流れてきた。

何でも、大学宛に“ジャズを専門に学ぶ学生が山野に出場するのはい
かがなことか”なる手紙が舞い込んできて、協議した結果出場を見合
わせることにしたのだという。

何とも不可解な話だと、コンテストのページを見たところ、出場グル
ープの中には、名古屋芸術大学、名古屋音楽大学、洗足学園音楽大学
と音楽系大学があるのだった。あまつさえ洗足は“日本の音楽大学の
中で、初めて本格的な”ジャズコースを創設したとあるではないか。

“いかがなものか”手紙が、他の音楽大学にも宛てて送られたかどう
かがわからないが、いかにも大きなお世話で、たった一通の手紙に対
しては明らかに過剰反応であろう。

こんなことだったら、甲子園の高校野球でスポーツ入学させている野
球部も辞退しなくてはならないのか。さらに日本体育大学や順天堂大
学というスポーツ専門大学の駅伝部は箱根駅伝を辞退しなくてはなら
ないのかということになってしまうような理屈ではないだろうか。

おそらくは内部でも同様の議論が重ねられたと想像するが、その結論
はいかにも残念なものである。こういうことの積み重ねが日本の社会
に閉塞感をもたらすということに、関係者は気がついてほしいのだ。

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